皮下脂肪や内臓脂肪は有名なので、注意している方も多いと思いますが、最近は『異所性脂肪(いしょせいしぼう)』というものも健康のために問題視されています。

臓器の細胞や骨格筋などにたまる脂肪を『異所性脂肪』と言い、皮下脂肪や内臓脂肪に続く”第3の脂肪”として注目されています。

異所性脂肪が沈着すると、どのような害があるのでしょうか?

また、脂肪と聞くと太った人を想像しますが、痩せた人に異所性脂肪は関係ないのでしょうか?

今回は、「異所性脂肪を防ぐ対策や方法」、既に異所性脂肪がついてしまった場合(太った人)の「異所性脂肪の減らし方や、治す改善策」についてご紹介します。

異所性脂肪について学び、健康を手に入れましょう!

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異所性脂肪とは?

『異所性脂肪』とは、肝臓、すい臓、心臓、筋肉、血管など、脳以外の臓器に蓄えられてしまった脂肪のことです。

通常、食べた物はエネルギーとして消費されますが、食べ過ぎや運動不足などで余ったエネルギーは、皮下脂肪として蓄えられます。

皮下脂肪に蓄えきれなくなった脂肪は、次に大腸や小腸の周りに付着し内蔵脂肪となる訳です。

そして、内臓脂肪の限界量を超えると、本来なら脂肪がたまらないはずの臓器の中に脂肪が付きだし、この『異所性脂肪』となってしまうのです。

内蔵脂肪の場合でも、様々な悪玉ホルモンが分泌されるメタボリックシンドロームを引き起こすことは、良く知られていますね。

異所性脂肪は、心臓や膵臓、肝臓などの臓器や、筋肉や血管にもたまり、局所的に悪事を働く脂肪なのです!

心臓の周りに脂肪が増えると、冠動脈の石灰化を起こしやすくなると言われていますし、不整脈も起こりやすくなります。

それらの結果として、心臓の動きを悪くしてしまう可能性も示唆されています。

膵臓なら糖尿病、肝臓なら肝硬変といった重大な病気を引き起こす重要な要因と言われていることから、できるだけ異所性脂肪をためないよう注意が必要なのです。

異所性脂肪は、皮下脂肪や内蔵脂肪と違い、目視で発見することが困難です。そのため、局所的に溜まってしまう異所性脂肪の沈着は発見しにくく、自覚症状がありません。

異所性脂肪沈着しやすい人は?太った人は大丈夫?

脂肪と聞くと、どうしても『太っている人』をイメージしますが、この異所性脂肪の怖いところは、太れない(痩せている)人ほど、蓄積しやすい傾向にあるということなのです。

それは、太っている人よりも痩せている人の方が、蓄えられる脂肪細胞が少ないことが理由となります。

脂肪細胞の数は個人差があり、太っている(太りやすい)人は脂肪細胞の数が多いため、中性脂肪を皮下脂肪や内臓脂肪として蓄える余地があります。

ですが、痩せている人には脂肪細胞の数が少ない場合が多く、結果、体内で行き場を失い過剰となった中性脂肪が、異所性脂肪として蓄積されやすくなってしまうのです。

たいして太っていない人が、健康診断などで、血糖値やコレステロール値が高いと指摘されて驚く場合がありますよね。

BMIという肥満を表す数値がありますが、BMI値が標準範囲内だからといって、油断はできませんよ。

かといって、太っている人が異所性脂肪にならないという意味ではありません!

太っている人でも、すでに皮下脂肪も内臓脂肪もたっぷりとついていることも大いに考えられますし、それ以外の生活習慣病の危険も考えられますから、やはり太り過ぎには注意が必要となりますね。

このように異所性脂肪がたまっているかどうかは、見た目からは判断しにくいところがあります。

健康診断で、血液中の数値に問題があると指摘された時には、見た目が痩せていたとしても、中性脂肪が溢れ気味だということを覚えておくと良いですね。

異所性脂肪沈着を防ぐ対策や減らし方、治す改善策も!

臓器に蓄積され、悪さの原因となる『異所性脂肪』ですが、実は、簡単にたまりやすいが、簡単に減らせるという特徴があります!

ですから、もし、異所性脂肪の沈着を指摘されても適切な方法をとれば、異所性脂肪を減らすことは難しくないようです。

また、脂肪が付く順番があるのですが、男性の場合は、内臓脂肪→皮下脂肪→異所性脂肪という順番で脂肪がたまっていきます。

女性の場合は、皮下脂肪→内臓脂肪→異所性脂肪とたまります。

脂肪は、たまった順番と逆に落ちていくと言われているため脂肪を落とそうとすれば、男女ともに最初に異所性脂肪が減るということなのです。

そういった意味では、異所性脂肪を落とすのは楽かもしれませんね!

異所性脂肪の減らし方や治す改善策

異所性脂肪の減らし方ですが、まず注意するのが、

  • バランスの悪い食生活や食べ過ぎ
  • 運動不足など

異所性脂肪を減らすには、これらを改善するのが一番の方法となります。

食事で異所性脂肪を減らし治す改善方法

食べ過ぎなら、食べる量を減らす必要がありますが、栄養はきちんととりましょう。食事のバランスが悪ければ、まんべんなく栄養を摂るよう心がけます。

野菜を増やし、脂物を控えるだけでも摂取カロリーが変わります。異所性脂肪を減らすためには、できれば肉よりも魚をおすすめしますが、肉なら赤身の部分を選べば良質なタンパク質も摂れますね。

また炭水化物の摂り過ぎにも注意し、キノコや海藻などミネラルもとり入れましょう。手軽にできる炭水化物ダイエットなどを試すのもいいでしょう。

同時に、腸内環境を整えることも意識しヨーグルトなどの乳酸菌食品も積極的に摂ると良いでしょう。

おやつも、洋菓子よりも和菓子を、ポテトチップスなど油を多く使ったスナックも避けた方が無難です。

とはいえ、やり過ぎると反動でドカ食いしてしまうこともありますから、体調に合わせて加減してくださいね。

運動で異所性脂肪を減らし治す改善方法

食事の見直しと同時に、脂肪を燃焼させるため、適度な運動をすることが重要になります。

異所性脂肪を燃焼をさせるには、有酸素運動が効果的です!簡単な運動でいいので、できれば毎日行うと効果的です。

手軽にできる有酸素運動の代表格が、ジョギングやウォーキング。

運動に慣れていない場合は、まずは軽いウォーキングなどから始めると良いですよ。

1日30分程度を目安にして、慣れてくれば、徐々に距離を延ばしていきましょう。

ただし、普段、運動をしていない人が急に体を動かすと、筋や骨などに支障が出る場合がありますから、くれぐれも無理は禁物です。

有酸素運動を続けることで、異所性脂肪は比較的楽に落ちるし、同時に、異所性脂肪の沈着を防ぐ対策にもなりますよ!

このように、食生活と運動に気をつけて行けば、異所性脂肪を落とし、次に、男性なら皮下脂肪を、女性なら内臓脂肪を減らす助けになりますし、これらの脂肪が減ることで生活習慣病の改善策になるのではないでしょうか。

重大な病気なってしまい、それを治すことを考えたら、そうなる前に病気の原因となり得る異所性脂肪を落とし、リスクを取り除くのが最善と言えるでしょう。

そのためにも日頃から、食生活や適度な運動を心がけたいものですね!

さいごに

『異所性脂肪』とは、体内であふれた中性脂肪が、臓器や筋肉、血管に脂肪として沈着したものです。

通常なら脂肪のつかない場所だけに、脂肪の悪影響で、様々な重大な病気の要因になる可能性が考えられています。

また、異所性脂肪は、太っている人よりも、太れない(痩せている)人ほど、蓄積しやすいい傾向がありますので、太っていないからといって安心はできませんよ!

ですが、異所性脂肪は、つきやすく落としやすいという特徴もあるようです。

異所性脂肪を減らす方法や対策は、毎日の正しい食事と運動。この毎日の心がけが、異所性脂肪を防ぐためにも一番の改善策となります。

重大な病気になってしまって治すことを考えれば、異所性脂肪を沈着させないよう気を付けたいですね。